2 死後の世界を信じよう
人間は、過去‐現在‐未来といら三世に生き、死んでからも、とのような世界かわからないが、これが存在すると考えているものである。
現在我身があるということは、これを生んでくれた先祖があり、過去があるということは、誰しも確実な事実として認めさるをえないが、死んでからの世界というものは、おのおの宗教それぞれに説くこと以外に、信ずるものはない。
しかし、それがどのような世界であろうと、人間はこれを確信したいし、また、それが願い
でもあるわりである。
もし、死後の世界といつものが全く存在しないと考えるならば、先祖供養というものは全然意味をなさないし、祖先崇拝という考えも、総ての宗教の儀礼も無意味になってしまう。だから死後の世界については、疑問をもつというのではなく、その説かれたことを確信することが大切である。それを信することが、今生きている人間にとって救いにもなり、生きがいにもなり、人生を充実するものである。死後、いかなる世界も存在しないというのならぱ、自分が愛した父母肉親が死んだ場合、心の救われようがない。今生きている者が先に死んでいった者に対してよき所に向かうよう願うのが肉親の情であり、心の救いである。
そこで、死後の世界、輪廻転生する世界の中で一番下にあるといわれているのが、地獄占いう世界である。
続いて:
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