大切なご先祖供養について、著書より紹介いたします。
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7七七日以降の追善供養

 たいていの場合、この七七日即ち四十九日に次の生縁が定まるわけであるが、非常に因縁の強い者はそれが定まらず'、中有の間を苦しみながらうろつくといわれている。

そのために、重ねての供養が必要とされるわけである。

そこで、四十九日の法要がすむと、次は一周忌ということになる。そして三回忌、七回忌、十Ξ回己心、十七回忌、二十三回忌、二十七回息、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌である。地方によっては、三十三回忌と二十七回忌をまとめて二十五回忌だけを営む所もある。

 死後、満一年を経過した日に行なう法事を一周忌と呼ぶわけであるが、考えてみると、一年
という歳月は、いつしか、残された者の恐しみや苦しみというものを癒し、思い出として故人
を偲ぶいい時期といわねぱならない。

四十九日や百カ日では、どうしても悲しみや苦しみが先に立って、自分自身のことに思い及ぶこともないが、一年を経過すると、人間の生と死という間題を考える余裕をもつことができるものである。

 なお、一般的、個人的な法事は、三十三回忌、または五十回忌を最後とするのが普通であるが、特に大きな功績を残した人の場合は、百回忌、百五十回忌というような年月を経ても法事が営まれる場合がある。例えば、一宗の開祖や一寺の開基という人に対しては、その宗派や寺院が存続する限り、その徳を讃え、何百年たっても御遠忌という名前でその法要が続くのである。

寺院ばかりでなく、歴史上の偉大な人物も同様で、画人、詩人、政治家等においても営ま
れる場合がある。


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